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祝!立浪選手2000本安打達成!

ボーイズリーグの恩師 「多田章監督手記」
スポーツ報知 平成15年7月6日より
 タツ、2000本安打達成、おめでとう。
「野球の親」を自負する私としては、これまでのさまざまな思い出が交錯して胸が熱くなった。
初めて出会った日が鮮明によみがえる。
君が小学4年の時です。まず兄さんが私のチームに入り、 弟のあなたはお父さんと見学に来た。そこで「野球ごっこ」をしているところをたまたま目にしたのです。 身のこなし方、上半身と下半身の筋力のバランス。すべてが野球選手の理想型だった。「君こそ野球に向いている」我を忘れて声をかけました。
  中学校のそうじを免除してもらったことを覚えているか。先生が「そうじはもうええから帰れ」と言ってくれたのは、君の野球に取り組む姿勢を認めていたから。 一つのことにあれほど熱中できる生徒が、道を誤るはずがない。そう思われたのでしょう。野球に関して見せた抜群の吸収力を、私はセンスのひと言だけで片づけたくはない。
右ひじを腫らしてしまったのは中一の時でした。
当時、遊離軟骨除去手術はプロでも勇気がいることだった。当然、できません。しかし、君はくじけなかった。私が「スローイングは手首7、肩2、ひじは1しか必要ないんだ」と、 800グラムの木づちでタイヤを毎日100回叩く手首強化の訓練を薦めると、 それを忠実にこなし、スナップスローを身につけたのです。
  今や「日本の立浪」になった。 将来の指導者としての期待する声も聞こえてきますが、 早まったらあかんよ。今後は肉体の衰えとの闘い。その中でいかに結果を残すかという経験なくして、いい指導者にはなれません。40歳まで現役を目指しなさい。2000本安打はその出発点。そういう意味も込めて、PL学園にあなたを送り出した時と同じ言葉を贈ります。
「球道一筋 悔いなき人生」-。

多田 章 (ただ・あきら)
1936年6月21日、大分県中津市生まれ。
現役時代は大分商、社会人のオール大丸で活躍。
78年に少年野球チーム「ナニワボーイズ」を創設し、 現在の日本少年野球連盟「ボーイズリーグ」の基盤を作る。
チーム創設時から監督を務め、立浪、橋本(元巨人)ら 多くの人材を球界に送り込んだ。
現在も「茨木ナニワボーイズ」中学部監督。

2000本安打達成記念のバット

ボーイズリーグOB初の快挙である中日・立浪選手2000本安打達成を
祝い茨木ナニワボーイズが主催して祝賀会を行いました。

祝賀会

ボーイズリーグOB初の快挙である中日・立浪選手2000本安打達成を祝い茨木ナニワボーイズが主催して祝賀会を行いました。
 茨木ナニワボーイズ出身で、ボーイズリーグOBとして初めて2000本安打を達成(03年7月5日=巨人戦)、プロ野球・名球界入りを果たした中日・立浪和義選手の快挙を祝う祝賀会が昨年末、大阪市内のホテルで約300人が出席して行われた。
 連盟からは鎌谷会長代行、八尾副会長、金行常務理事塩見、村田、池元の各理事を始め各チームの代表、監督らが出席。
鎌谷会長代行は「ボーイズリーグOB初めての快挙おめでとうございます。
現役では立浪選手一人です。プロとしては小柄な方だと思う立浪選手の快挙は、ボーイズリーグの選手にも“小さくてもできるんだ”と励みになります。多田監督やナニワボーイズのみなさんも喜んでいると思いますが、日本少年野球連盟にとっても大きな喜びを感じています。
ボーイズ時代に、私のいた西成ハンターズが立浪選手のファインプレーで負けたのをまだ覚えています。オフに後輩の指導に当たるのもすばらしいことです。この記録を通過点として、更に大きな歴史をつくって下さい」と祝辞を述べた。

多田監督よりレリーフの贈呈 更に祝辞が続いた後、ナニワボーイズ・多田監督が記念のレリーフを贈り「7月5日はテレビで見ていて絶対今日はやるぞと思っていたら、その通りになりました。一塁ベースでガッツポーズは見せませんでしたが達成感にあふれていました。その姿に感動しました。ありがとう!立浪と叫びたくなりました。次は福本選手の持つ二塁打の日本記録449本の更新をめざして下さい。立浪選手はナニワボーイズの誇りです。
 目標であるだけでなく、尊敬に価する選手です」と、喜びいっぱいにあいさつ。渡辺会長からの祝電も届き、立浪選手は「みなさんのおかげで2000本安打を達成できました。
多田監督から野球をやる心構えを教えてもらって現在までユニホームを着ることができました。ナニワボーイズはすばらしい監督、すばらしいチームです。選手のみなさんは大きな目標を持ち、たくさんプロに入ってくれるとうれしいです」と、お礼の言葉を述べた。
(ボーイズリーグニュースより)
会場風景

立浪選手よりお礼の言葉

野球教室

昼間は野球教室
ナニワボーイズの選手らを指導
 連祝賀会に先立って午前10時から茨木市内の日立マクセル・グラウンドで ナニワボーイズ小、中学生の部と学童野球チームの選手が参加して 立浪選手の野球教室が開かれた。

投球の指導  午前中は守備編。内野手には「まずスタート。ボールが来たらバウンドに合わせて 捕球する。最初は速さはいいから正確に。徐々にスピードをつける」と説明して、 多田監督のシートノックで実践指導。外野手には 「ボールの落下点まで手を振って走る。連携プレーでは中継点に早く入ること」 と注意。午後はバッティングの指導。「体の軸が大事。ぶれないようにして腰を 回転させる。頭や腰を動かさないように体を回すこと」などと説明、一人一人 ティーバッティングを見ながら指導していた。
バッティングの指導  キャプテンの重久君は「守備でグラブが上から出ている、下から出せと言われました。投球ではヒジが下がらないように注意されました」 と言い、1年生の谷口君は「上から振った方が打球が伸びると言われ、 その通りにできました」とにっこり。 最後に立浪選手は「練習はばく然とするのではなく、 どうしたらうまくなるか考えて、目標をもって上をめざして下さい。
そして、あいさつがちゃんとできるようになって下さい」とナインを励ました。
(ボーイズリーグニュースより)

沢山の小学生が参加しました

ナニワボーイズ中学部と記念撮影

日本少年野球連盟 協賛企業